夜間(睡眠)高血圧とは?
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夜間(睡眠)高血圧は「仮面高血圧」の一種で、通常は下がる睡眠中の血圧が下がらない、もしくは日中よりも高くなってしまう場合を指します。
このページでは、夜間(睡眠)高血圧の基礎知識から、リスク、なりやすい人の特徴、血圧のタイプ分類までをQ&A形式で分かりやすく紹介しています。
「夜間に血圧が高いと何が問題?」「自分はどのタイプ?」「どのくらいの割合いるの?」といった疑問に答えながら、夜間(睡眠)高血圧の概要や関連製品についてご案内しています。
睡眠中の血圧が気になる方、夜間高血圧という言葉を初めて聞いた方にも役立つ情報をまとめています。
夜間(睡眠)高血圧とは?
夜間(睡眠)高血圧とは仮面高血圧の一つで、睡眠中に血圧が下がらない状態のことをいいます。

血圧は通常、寝ている間が最も低くなり、昼間の覚醒時よりも10~20%低くなります。
ところが、睡眠中でも血圧が下がらない人や高くなる人がいます。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」では、睡眠中の血圧の平均値が120/70mmHg以上の場合、「夜間(睡眠)高血圧」と呼ばれます※1。
病院や診療所などでの診察では見つけることが難しいため、見過ごされやすく注意が必要です。
※1日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2019
夜間(睡眠)高血圧にはどんなリスクがあるの?
睡眠血圧が高いと脳卒中の発症リスクが高くなります
通常、睡眠中に血圧が低下することで心臓や血管への負担が軽くなります。しかし、夜間(睡眠)高血圧の場合は心臓や血管が休む暇がないため、体に大きな負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの脳心血管疾患のリスクが高くなります。

自治医科大学 苅尾教授らの研究によると、睡眠中の収縮期血圧の平均値が高いグループ(132.3mmHg以上)は、正常なグループ(108.7 -116.3mMHg)と比較して、調査開始から約7年後で、脳卒中の発生率に約5.4倍の差が生じることが分かっています※2。
また、睡眠血圧が日中より上昇するタイプのライザー型夜間(睡眠)高血圧※3は心不全リスクが2.5倍高まるとも言われています※4。
※2Kario K et al. Hypertension.2019; 73: 1240-1248.
※3ライザー型夜間(睡眠)高血圧:日中の活動期よりも夜間の睡眠中の方が血圧が高い状態
※4Kario K et al. Circulation 2020; 142: 1810-1820.
夜間(睡眠)高血圧の人はどのくらいの割合いるの?
朝の血圧がコントロールできていても、4人に1人は夜間(睡眠)高血圧と言われています

朝の血圧値が13/85mmHg未満と良好にコントロールできていても、約4人に1人が睡眠中の収縮期血圧の値が120mmHg以上で夜間(睡眠)高血圧だったという研究結果があります※5。
※5Kario K et al. Hypertension 2023; 80: 2464-2472.
夜間(睡眠)高血圧はこんな人がなりやすい!
以下の方は特に注意が必要です。
夜間(睡眠)高血圧になりやすいのは、糖尿病や慢性腎不全などの持病がある方、不眠や睡眠時無呼吸症候群に悩んでいる方、そして高食塩食を続けている方です。これらの要因がある場合は、特に注意が必要です。

睡眠血圧の4つのタイプ
睡眠中の血圧がどの程度低下するかで、4つのタイプにわかれます。
あなたはどのタイプでしょうか?
Dipper型
夜間血圧が10%-20%下がる 正常

Extreme dipper型
夜間血圧が20%以上下がる

Non-dipper型
夜間血圧の低下が10%未満

Riser型
夜間血圧が昼間より上昇する

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